“Play Music by Listening to Music” 堀 玄(理化学研究所,亜細亜大学),中川 隆(名古屋市立大学)

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《音楽を聴いて音楽を奏でる 》 “Play Music by Listening to Music”

 堀 玄(理化学研究所,亜細亜大学),中川 隆(名古屋市立大学)

 

本作品は、体験者が脳波計を装着して「音楽を聴くことによって音楽を奏でる」インタラクティブアート作品である。音や光といった様々な刺激に反応して現れる「事象関連電位」と呼ばれる脳波の波形を利用している。 体験者が行うことは、脳波計とイヤフォンを装着して流れてくる音を聴くだけである。この作品は7つの時間的なブロックからなり、レ・ミ・シ・ドの4種類の単音と、最高音がレ・ミ・シ・ドの4種類の和音が使われる。各ブロックでレ・ミ・シ・ドの4つの音からなるランダムな音列が流れる。体験者はいずれか1つの音に集中して聴く(その音が何回鳴るか数えると簡単にその音に集中できる)。各ブロックで体験者が一番集中した音が脳波の事象関連電位から判定され、この音を最高音とする和音が次のブロックで流れる。このようにして、体験者は「音楽を聴くことによって音楽を奏でる」ことができるのである。同時に、音列・和音・脳波・事象関連電位といった作品中の不可視の要素すべてがリアルタイムに可視化される。 様々な楽器で、自分が演奏している音を聴く能力は一流の演奏家の必須条件と考えられている。本作品は「音を聴くこと」によるインタラクションという未完成なアイデアの提示である。作品発表の場で新しい発見や様々な議論が沸き起こるを期待している。

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